容積重量とは?計算方法と送料を安くする梱包のコツ【2026年版】
「荷物は軽いのに、なぜ送料がこんなに高いの?」
その原因は「容積重量」にあるかもしれません。DHLやFedExなどの国際クーリエを使って発送する場合、実際の重量ではなく荷物の「大きさ」をもとに料金が計算されることがあります。
この記事では、容積重量の仕組みと計算方法、そして送料を節約するための梱包のコツをわかりやすく解説します。
容積重量とは?
容積重量(ようせきじゅうりょう)とは、荷物が占める「空間の大きさ」を重量に換算した値のことです。英語では「Dimensional Weight」や「Volumetric Weight」とも呼ばれます。
なぜ容積重量が存在するのか
航空機や配送車両には、積める「重量」と「スペース」の両方に限界があります。軽くても大きな荷物は多くのスペースを占有するため、配送会社はスペースのコストを回収するために容積重量という概念を導入しています。
たとえば、ダウンジャケット1枚を大きなダンボールに入れて発送する場合、実際の重量は1kgでも、箱の容積重量が5kgと計算されれば、5kg分の料金が請求されます。
運送会社ごとの容積重量の計算式
DHL・FedEx・OCS(国際クーリエ)の場合
容積重量(kg)= 縦(cm)× 横(cm)× 高さ(cm)÷ 5,000
計算例: 縦30cm × 横25cm × 高さ20cmの箱
30 × 25 × 20 ÷ 5,000 = 3.0kg
実際の商品が1kgでも、この荷物の容積重量は3kgになります。
DHL・FedExは「実重量」と「容積重量」を比較し、大きい方が課金重量として適用されます。
EMS・国際小包(日本郵便)の場合
EMSと国際小包は、容積重量の概念がありません。実際に測った重量(実重量)がそのまま料金計算に使われます。軽くても大きな荷物をアジア・ヨーロッパに送る場合、EMSの方が安くなるケースが多い理由はここにあります。
ヤマト国際宅急便の場合
ヤマトは少し特殊で、縦・横・高さの合計(3辺合計)と実重量の両方で判断し、料金が高い方の区分が適用されます。容積重量の「除数」ではなく、サイズ区分(60・80・100・120・140・160サイズ)で判定します。
各社の比較まとめ
| 運送会社 | 容積重量の計算 | 除数 |
|---|---|---|
| DHL Express | 縦×横×高さ÷5,000 | 5,000 |
| FedEx | 縦×横×高さ÷5,000 | 5,000 |
| OCS | 縦×横×高さ÷5,000 | 5,000 |
| EMS(日本郵便) | 容積重量なし | - |
| 国際小包(日本郵便) | 容積重量なし | - |
| ヤマト国際宅急便 | 3辺合計のサイズ区分 | - |
課金重量(請求重量)とは
「課金重量」とは、実際に料金計算に使われる重量のことです。
課金重量 = max(実重量、容積重量)
つまり、実重量と容積重量を比べて、大きい方が課金重量になります。
具体例:
| 荷物 | 実重量 | 容積重量 | 課金重量 |
|---|---|---|---|
| 本5冊(密度が高い) | 3.0kg | 1.5kg | 3.0kg(実重量が大きい) |
| ダウンジャケット(かさばる) | 0.8kg | 4.5kg | 4.5kg(容積重量が大きい) |
| スニーカー1足 | 1.2kg | 2.0kg | 2.0kg(容積重量が大きい) |
送料を安くする5つの梱包のコツ
容積重量を理解したら、次は「どう減らすか」を考えましょう。
コツ1:箱はできるだけ小さくする
商品に合った最小サイズのダンボールを選びましょう。大きすぎる箱は「空気を運んでいる」ようなもので、余分な送料がかかります。
箱の内側に少し隙間がある程度が理想的です。緩衝材で隙間を埋めながら、できるだけコンパクトにまとめましょう。
コツ2:かさばらない緩衝材を選ぶ
発泡スチロールの大きなブロックよりも、以下の素材がおすすめです。
- エアークッション(プチプチ) :薄くて軽い、保護力も十分
- 緩衝紙(クラフト紙) :丸めて隙間に詰めるだけ、空間を取らない
- 布や衣類 :別の発送品と一緒に送る場合、衣類が緩衝材代わりになる
発泡スチロールの大きな固まりは容積重量を大幅に増やすため、避けた方が無難です。
コツ3:柔らかい梱包材を活用する
Tシャツや衣類、ぬいぐるみなど、厳重な保護が不要な商品は、硬い箱ではなくポリメーラー(ポリ袋)やクッション封筒を使うと大幅にサイズを抑えられます。
コツ4:複数の荷物をまとめて発送する
同じ宛先に複数の商品を送る場合、1つにまとめると送料がお得になる場合があります。複数の小さなパッケージを別々に送るより、1つにまとめた方がコスト効率が良くなるケースが多いです。
コツ5:発送前に必ず容積重量を計算する
発送前に箱のサイズを測り、容積重量を計算する習慣をつけましょう。実重量より容積重量の方が大きい場合は、箱を小さくするか、EMS(日本郵便)への切り替えを検討します。
容積重量が特に問題になりやすい商品
以下の商品は、実重量は軽くても容積重量が大きくなりやすいため注意が必要です。
- 衣類(ダウンジャケット、コート、毛布)
- ぬいぐるみ・クッション
- スニーカー・ブーツ(靴箱が大きい)
- 家電製品の空き箱
- 大きなダンボール箱全般
逆に、以下の商品は密度が高いため、容積重量が実重量を下回ることが多いです。
- 本・漫画本
- 工具・金属製品
- セラミック製品・食器
EMS vs DHL:どちらが安い?容積重量で変わる答え
同じ荷物でも、EMSとDHLで料金が大きく変わる場合があります。
例:ダウンジャケット1枚をアメリカに発送
- 実重量:0.8kg
- 箱のサイズ:40×35×25cm
- 容積重量:40×35×25÷5,000 = 7.0kg
| 運送会社 | 課金重量 | 料金目安 |
|---|---|---|
| DHL | 7.0kg(容積重量) | 約¥22,000 |
| EMS(※米国向け現在停止中) | 0.8kg(実重量) | 約¥4,500 |
| ヤマト国際宅急便 | 140サイズ相当 | 約¥14,000 |
このように、「実重量は軽いが大きな荷物」はEMSが圧倒的に安くなります。ただし、2025年8月以降、アメリカ宛のEMSは停止中のため、ヤマト国際宅急便やCPaSSを検討してください。
まとめ
容積重量を理解するだけで、国際発送の送料を大幅に節約できます。
- DHL・FedEx・OCS は容積重量(÷5,000)と実重量の大きい方が課金対象
- EMS・日本郵便 は容積重量なし、実重量のみで計算
- 梱包を工夫して箱を小さくするのが最も効果的なコスト削減法
- 発送前に必ず容積重量を計算する習慣をつけよう
複数の配送会社の料金を一度に比較したい場合は、送料比較.comの比較ツールをご利用ください。サイズと重量を入力するだけで、EMS・DHL・FedEx・ヤマト・OCSの料金を一発で確認できます。
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。料金・サービス内容は変更になる場合があります。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。